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Sugar high (feat. babyairdrop)

Release 形式

ストリーミング

Release

2024/3/12

楽曲形式

Single

Lil Lagoonの1stシングル「Sugar high (feat. babyairdrop)」は、都市に生きる若者の感情を映し出すような作品。2024年3月にリリースされたこの曲は、キャッチーなハイパーポップのビートに、どこか気だるさを感じさせる雰囲気が漂っている。Lil Lagoon自身の内面とリンクし、ありのままの心情が音に表れている。

この曲では、彼が学生時代から交流のあるアーティストbabyairdropをフィーチャーし、2人が共に感じてきた思春期から大人への過渡期にある微妙な感情が描かれている。例えば、リリックに出てくる「まじだるくてbed」や「pink色のshade」は、現代の若者が抱える感情の浮き沈みを象徴している。物質的な豊かさを得ながらも、「首元光るチェーン」「掴み取る俺のyen」といったフレーズには、そこに隠された空虚感が透けて見える。

一方で、babyairdropのパートはよりスピード感があり、「Runnin' star 乗ってfast」「冬の空みたいにキレた頭hiriri」といった表現は、都市の中で感じる圧迫感や速いリズムに乗せた感情の高ぶりが反映されている。それと同時に、「防犯カメラ睨む前で」などのフレーズが、監視社会の中での自己の存在や、窮屈な環境に対するさりげない反抗を示唆している。

このトラックは、リリックとサウンドが有機的に絡み合っているのが特徴。ハイパーポップのビートは、軽快でありながらも浮遊感があり、どこか現実から逃避するような感覚を与える。だが、その背後には現代社会で感じるストレスや不安が潜んでおり、単純に「楽しい」だけではない深みがある。

「Sugar high (feat. babyairdrop)」は、日常の中で見過ごされがちな微細な感情や、曖昧な心の動きを切り取った一曲。リスナーにとって、この曲を聴くことで浮かび上がる感情や情景は、人それぞれ異なるだろう。それがこの曲の魅力の一つであり、聴き手が自分なりの解釈を見つけ、感じ取る余地が多分に残されている。

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